a new road



長いときが経ったようだけれど、たった5ヶ月だ。


いろいろあった、といえば簡単だけれど、最近人生とはそういうものだと思うようになってきた。
大きな波が来たり引いたり、小さな波が来たり引いたり・・・その波間をぬいながらふらふらと
進んで行く小舟なのだ。同じように見えて、日常はすこしずつ変化して行く。


5月、私の身体は私一人のものではなくなった。
新しい生命が私の中にやってきたのだ。


6月、私を生んでくれた人が静かに永眠した。
命は引き継がれて行くものなのだろうか?


それから、暑い暑い夏の日本に2ヶ月半もいた。
身体の変化と精神のバランスを保つ為には必要な時間だったかもしれない。


9月、帰国すると、地球を半周したこの国にはもう秋が訪れていた。
仕事は山積み。あと3ヶ月、やれるだけのことをやって悔いのないようにしたい。


10月、新しい生命をこの世に迎える為にいろいろすることがある。
この文明社会というやつはいろいろやっかいだ。
この国の役所と書類が苦手はなわれわれにしては、努力している。
晴れてこの努力の成果が実ることを祈る。


12月、学生時代も含めると今までの人生の半分近くの時間を費やして来た仕事を
休憩する。そして、8年もすごしたこの街を出る。この国にはまだしばらくお世話になる。


1月、この世に人が一人増える予定。