言葉の端に。


7年前にやったプロジェクトのことで日本の建築家の何人かに連絡をとった。


6人もメールを出すと反応がそれぞれでおもしろい。
人柄というのはそんなメールの端に現れるもの。


近況報告がてら、ちらっと別件のプロジェクトのことで落ち込んでいる、
と書いたのに、元気そうで何より、って書かれるとちょっとブルーだ。
ちゃんと反応してくれたのは今のところ1人で、
だけれど、そんな彼の短いメールに朝からちょっと感動した。


彼は自分の書いたテクストの最後の一文字にまでこだわりがある
人で、7年前にはその翻訳でこっちもあっちも最後まで一歩も譲らず大変だった。
そんなことを言っていると仕事くるのかなあ?というくらいまじめな人だった。
でも、こういう人柄が最後にはクライアントを説得できるのだろうな。
厳しい人から温かい言葉がでると本当の言葉になるからすごい。


仕事はいろいろなやり方がある。返事をくれたほかの人たちもそれぞれ
尊敬している先輩だったり先生だったりもする。超多忙の人なのに
10分後にメールの返事をくれた、ってことだってうれしい。
彼のメールはいつもそっけなくて明るい。
そういう態度表明だってあるのだ。言葉に表れなくても。
成功している人たちには、それぞれやっぱり理由があるような気がする。
たった1つのメールにすら人となりが出てしまう。


日々のひとつひとつの行動の積み重ねが自分をつくっていく。
大切にしなくては。