つながる


突然ある訃報のメールが届く。高校のときの部活の先輩だ。しかもよりによって去年の夏に亡くなった他の人の話をボスに伝えたときだったので、虫が知らせるとはこのことか、と一瞬息が止まりそうになった。ボスはなんで彼のことを今日、あの瞬間に私に聞いたのか?Bってどうしてる?普段、その人の話などしないのに。


K先輩とは卒業以来会ってないし、これからもあまり会うこともなかっただろう人だ。だけれど、その人とともに過ごした2年という時間は確実に私の中にあるし、彼女が妊娠中だったらしいと聞いて絶句するしかない。家族の心痛を思うと。正月にたまたま別のことで引っ張りだしていたアルバムにあった彼女の笑顔が鮮明によみがえる。こんなメガネしてたんだ、ってちょっと笑ってしまったのだ。


先輩と仲良かったメールをくれたNと久々にスカイプで話していたら、そのことで15年ぶりにもう一人の部活仲間ともつながった。
インターネットの世界はびっくりすることがときどきある。Nがログインしていたのを偶然見つけて3人で同時通話。こんなことが簡単にできるなんて。しかも皆外国にいたりして。K先輩がつなげてくれたのかなあ。