たぶんこれが春なのだ。
暖かくなってくると急に飲み会が増える。みな,穴蔵から這い出てくる虫のよーに。
年末に事務所をやめたBと同僚のAと事務所近くのいつものSpanish Barでチョリソーをつまみにだべる。
今年から街のパブリックスペース(店内のみ)はすべて禁煙という厳しーいお達しがお上から出てしまったので、
どこのBARでももうタバコが吸えない。BARというのは薄暗くて、モクモクしている
なんともいえない猥雑な空間でお酒を飲むのがよかったのに、どーもタバコの煙がないと物足りない。
(私はそもそもタバコを吸わないけれど、なんとなく。)
それで、皆通りに出てタバコをすっているので,今度は通り中の店から人が溢れ出てくるようになって、
これから夏にむかって都市の通りは逆に活気を増すかもしれない。
日本と反対で、こっちは外でならどこで吸ってもOKだから。
あんまり飲んだくれてばっかりもなんなので、いま読み途中の本↓
- 作者: 池内紀
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1996/01/22
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こんなに平易な文章で、ここまで人を惹き付ける文章を書く人にはあまり出会わない。
ドイツに来る前はドイツ文学のドの字も読んだことがなかったけれど、今は少し愛がでてきたので、
こういう本に出会うとますますもっと読みたくなってしまう。
帯にドイツがわかる、と書いてあるけれど、"ドイツ語”圏または"ドイツ語”文学だと思う。
ここ、南ドイツではイタリアの南チロル地方まで含めてドイツ語圏のつながりというのは特に重要なのだ。
北ドイツや西のライン地方の文化圏と、オーストリアやスイスとつながったアルプスの山つながりというのは
ひとまとめにぜったいできない・・・。(ほとんど同じ国という気がしないほど。)