それでも、don't worry be happy!


なぜだか1年に1回、2月に仕事に行けない日がある。多分、長い冬のせいでちょっと鬱っぽくなるのだ。タイヨウがここでは弱すぎるのだ。そういう日は会社をさぼって、ずーっと送ってもらったドラマのDVDなど意味の無い物を1日中布団の中で見続ける。1日見ているとだいたい夕方には1本ドラマを見終わって、自分がどこにいるのか分からなくなってくるので仕切り直しにベットから出て、長風呂に入る。音楽をがんがん聴きながら、本を読む。1日ベットにいると猫が心配してニャーニャー言ってくる。普段はそんなにベットに入って来たりしないのだけれど、こういうときは普段と違うというのが分かるのでしょーか?いい奴だ。


大体この引きこもり病は1日で治る。こっちにきて6年目の冬だけれど、1回も1日以上治らなかった年はなく、しかし1回は必ず絶対ある。これは季節病だから仕方ない。そういう訳で4年に一度の貴重な2月29日は、昨日休んでしまったおかげでプラスマイナスゼロということになってしまった。


今日事務所に行ったら、1ヶ月以上も前にたのんだCDがやーっと届いていた。Amazonのマーケットプレースは海を越えて注文するとこういうことになる。Amazon.deの値段の半額だからって油断してUSAの会社のにしたら、あー、やってしまった。安いってそういうことなのですね。でも7日でつくと書いてあるのに1ヶ月はやりすぎなのでは・・・。思わず評価は2にしてしまった。壊れてなかったから1はやめてあげたけれど。


何を頼んでいたのかというとMozartのピアノ協奏曲23番。これはクラシックを全然聞かない昔からずーっと聞いていたChick Corea & Bobby McFerrinのMozartのアルバムがあって、この曲は本当に美しい。クラシックとかジャズとかそういう枠組みを超えて、美しい。Bobby McFerrinの歌うイントロを聞いただけで天国に行けそうな気持ちになれるのです。


それで、ふと本家というかアドリブなしのこの曲を聞いてみたいなと思って、Clara HaskilのMorzartを頼んでみたのだった。1ヶ月前のことだし、どうしてこれにしたのかはもう覚えていないけれどいろいろ漁って、ピンときたのでしょう。そして、勘はやっぱり外れていなかった。Mozartはその昔ピアノを習っていたころのある意味悪夢的思い出 (ピアノを習い始めたばかりの少なからぬ少年少女たちがMozart先生のつまらなさに辟易してピアノの練習をやめてしまうのではないのかなあ・・・、と当時の自分の聞く耳のなさは棚にあげ。)なので、なんとなく敬遠してきたのけれど、いやー、そういうのはよくないですよね。は、は、は。(←chopinで懲りてない)


Chick Coreaが弾いているから、というだけで聞いていた曲だったけれど、ピアノの聖人クララさんが弾いてもやっぱり天国に行けそうな美しい旋律でした・・・。


MOZART SESSIONS

MOZART SESSIONS

クラシックの懐は深くて広い・・・。


Clara Haskil: The Piano  Concertos - 1947-54 Recordings

Clara Haskil: The Piano Concertos - 1947-54 Recordings

たぶん突然買うアルバムではない。
ハスキルさんは1960年に亡くなったピアニストだし、なぜステレオ録音でもない1947年録音のものを突然・・・。でも、このアルバムはとても私の好きな雰囲気。アナログだって全然気にならないし、味がある。リパッティと同じ時代の香りがいい感じ。(←この人は文句無しにいい。古くても全然いい。夭折の天才というところがまた乙女心?にぐっと来たりして。まあ、それはまた別の時に。)