数字の触感


仕事をしているとき、四則計算はできるだけ暗算するようにしている。
もしくは筆算している。ドイツは小学校のときから計算機使用可、らしいのだけれど、
なんとなく数字の感覚を忘れたくない。数字の手触りというのがある。
私が計算した屋根の体積がおかしい!、とボスがいうので計算しなおしたら
彼のみていた公式集がミスプリだった。1冊の本の中にミスプリなんてそんなに
ないと思うが、その本の寿命の中でたった1回使われるかどうかの部分がミスプリ。
2が6になっていた。だから手計算はいいなどと単純に思うわけではないのだけれど
ただ、あの博士みたいに数字が好きなのかもしれない。
いつも付き合っていないとすぐ忘れられてしまいそうな。