少女漫画的妄想
友達からもらった録画DVDになぜだか入っていた「ただ、君を愛している」
というスーパー青春映画を見てしまった・・・。30も超えるとこういうのは
ちょっと照れちゃいますね(汗
ふと、私が10代だったころの妄想に多大なる影響を
与えていた吉野朔実の「少年は荒野をめざす」を思い出す。
長い間あの漫画を映像化するなら誰がいいかなーと思ってて、
急にこの青臭くてちょっとださい玉木宏(決して今のスマートな彼ではなく。)と
宮崎あおいならはまりそうだな、と思った。
「少年は荒野」の主人公は自分が大人になりたくない,自分の性を認めたくない
高校生の女の子の話だ。その辺はちょっとだけこの映画の宮崎演じる静流に
通じる。女の子はそういう時期がある。自分の中の性を意識しつつも、
子供のままにとどまりたい、と思う。自分の中に存在する性的なものを
とても悪いことのように感じて押さえつけようとする。
それが押さえきれなくなっていつの日か、少女から大人の女性へと開花する瞬間。
成長のとまった静流がメガネを取った瞬間の映像が、この映画の
真骨頂だったなあ。本当にはっとしてしまった。
少女の一瞬の跳躍を描こうとするなら、
「花とアリス」の岩井俊二より潔ぎよくてよかったかな。
吉野朔実氏の描くもの/書くものには10代から今にいたるまで随分,
勝手にお世話になっている。私の青春時代の読書遍歴はとくに多大なる影響が...
オースターも宮沢章夫もグレングールドも全部多分彼女の書き物から知ったのだよなあ。
今では、先越してたり、同じ本読んでいるのを楽しむようになってしまったけれど(笑
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