今日も雪だ。


静かな1日でした。
この間日本から送っておいた荷物に入れてあった浅田彰くんの「ヘルメスの音楽」をパラパラ見ながら、シューマンを聴いている。大学生になったばかりの頃,ご多分にもれず意味もわからずラテン語でも読んでいるような気分になりながら雰囲気だけ理解したつもりの「構造と力」。そのころ一緒にこの本も読んだのだと思うけれど、当時はグールドの話以外、興味が無くて、そのまま本棚の肥やしになっていた。とはいえ、今読んでもやっぱりわかるようなわからないような・・・。(そういえば「10+1」が廃刊になるらしく、批評の言葉もやっぱり違う方向へすすんでいるんだな。)

それは、繊細なリズムで振動する点の集積であり、微分=差異化と分岐しか知らない多数多様体である。言いかえれば、それは過激な表面を十重二十重に折りたたんだようなもので、何かと接触した刺激をただちに全域に拡散させ、そこから快楽を生産しつつ捩れ戯れる。「シューマンを弾くバルト」 p76


シューマンのちょっと狂気じみて美しい旋律は聴けば聴くほど、癖になってきている。
浅田くん曰く"3人娘を生んで3人とも父親が違う女"の弾くシューマン

Martha Argerich: Live from the Concertgebouw 1978 & 1979 - Schumann, Ravel / Argerich

Martha Argerich: Live from the Concertgebouw 1978 & 1979 - Schumann, Ravel / Argerich

最近のお気に入りの1枚。(カップリングが夜のガスパールなのもgoodなのだ。←この曲は個人的に思い出深い。)