it's not モノンクル but モノクル!

jiu2008-03-06



MONOCLEという雑誌の名前を某編集者のblogで見て、仕事帰りに中央駅の雑誌スタンドにひとっ走り。Wallpaper*を創刊したタイラー・ブリュレさんという人が去年からたち上げた新しい総合政治経済カルチャー雑誌。3月号は創刊1周年記念号だった。去年からかなり話題だったらしいけれど、はじめて見たぞ・・・。(こういうことはTOKYOの方が情報が速い&敏感(汗))


私が住んでいるドイツの某都市が去年その雑誌で世界でもっともliveableな都市に選ばれた、という記事を検索中に別所でみつけた。いやー、もしこれが本気ならこの雑誌、やっぱり読まなくてもいいかも?それが気の利いたジョークならそれはすばらしいセンスなのだけれど。その記事の出ている号を読みたいなあ・・・。(Back issueはSubscribeすると全部読めるらしい。でもその為に75£=約15000円もださないなあ。)ヨーロッパで一番モノが高くて一番家賃も高くて一番コンサバティブで思いっきりのろまなこの都市をmost liveableと形容するその編集者の価値観にはちょっとクリティカルであるべきだと思うのは少数派なんだろうな。まあmost activeとかexcitingって言わないところがやっぱりイギリス流のシニカルな褒め言葉なのかもしれないよな。


MONOCLEという文字を見たとき、2、3日前に読んだ随分昔の山形浩生氏のインタビューにでていたモノンクルという伊丹十三さんが作っていた雑誌のことが気になっていたところだったので、え?まだあるの?とかなり時代錯誤な勘違いをしたことから始まった。mon oncle(僕の伯父さん)じゃ無くて、monocle(モノクル)だった。ちなみにmonocleとは片方だけのレンズのメガネのこと。


閑話休題。雑誌の中身はまだ読んでみていないので初見の印象では、とっても安全なところにいる感じの雑誌。一言でいうと、サンセリフではなくローマンなデザインの雑誌。Wallpaperが10年前どれくらい衝撃だったのかどうかは私にとってはなぞ(すくなくとも今のWallpaperは単なる惰性に見える。)だけれど、MONOCLEまたしかり。こういうたっかいところから人を見下ろして、これが世界で一番hotなデザインです、っていわれるとなーんかなー。貧乏症なのかなあ。下流社会なのかなあああ・・・。(これはすべて大学のときいた研究室の教育のせいだー(笑))中身ちゃんと読んだら、いい意味で裏切ってくれるといいけれど。