秋雨がふりつづく

  • 終わってみると夏だったのだと気がつく。ここの季節の変わり目はあきらかに日本のとはちがう。

梅雨が終わって、高校野球があって、終戦記念日がって、お盆があって、花火大会もあって、
海水浴にもいって、スイカやアイスを食べすぎて、etc, etc...ちゃんとクライマックスがあって、
麦茶にも飽きてきて、蚊取り線香がなくなるなあ、なんて思うと、夏は終わりになるなあという
そこはかとない寂しさをヒグラシがもりあげてくれるうちに
台風がきて、全てのうだうだをかっさらって行ってくれる。


でも、ここではあの季節というやつらがあまりにも弱々しく存在している。
いつ次の季節になったのか、いつもぼんやりしているのだ。
いろいろな日々のアクティビティが必ずしも季節の思い出と結びついていかない。

  • 今日、シーズンはじめての暖房をいれる。

明らかに何かがおかしいので、昨晩は凍える手をがまんしてキーボードをたたきつづけたのだけれど
今朝同僚に聞いてみたら、彼はもう昨日暖房を入れたといっていた、というので今日からさっそく私も許可。
9月の一桁台で、朝着替えるのに震えているなんて。

  • こんなに秋がくるのが早いということは,今年の冬は長いということで、それを予想するだけで本当に滅入る。

去年は暖冬のおかげで大幅に暖房費を節約したのに,今年でまた振り出しか・・・。
太平洋側出身の私にとって、秋とか冬というのは冷たい空っ風が吹きすさんでも、空だけは抜けるような青、
というのが決まりだ。だからこんなに冬が暗くて長くて寒いところではそれだけで気が重い。
仕事に行っていなかったら多分一冬でノックアウト。
北欧では陽が短いせいで鬱病が多く、自殺者が多い、というのは本当に納得できる。

  • 帰国してきてから引きこもりがちな一ヶ月だった。明らかに仕事のし過ぎなのだけれど。

昼間普通にフルではたらいて、夜も家でバイトしているから。最近知り合いの仕事も引き受けてしまったので
息をつく暇もなくパソコンとにらめっこの日々。友達なくすぜ→私・・・。とほほほ。
かててくわえてこの寒さ。病は気から、にならないよーにしなくては。

  • 8月は雨つづきだったせいで、自転車通勤ができず、読書な毎日だ。今日、はじめて森博嗣を読了。

スカイ・クロラ」これは作者の中では異色の作品らしいが、この作品だけに関していうなら
私は次の作品を読まないかもしれないな、と思った。妹がかなりこの人の本を読みあさっているので
家に帰ればいくらでもあるから、また違うやつを読むかもしれないけれど、スマートな村上春樹のような
トーンが私には少々鼻につく。そもそも、サリンジャーの引用がある時点ですでに引いている。
(なぜ、今更サリンジャー?そんなのど真ん中すぎではずかしくない?せめて飛行機乗りの話なら、
サンテグジュペリあたりにしてほしかったなあ。)
建築学科の助教授だったという経歴と押井守がアニメ化というので過剰に期待していたの
がいけないのかしらん?(建築出身の人間の性癖がそこはかとなーくだだよっているのが
分かってしまうのが何ともいえなく面映いのかもしれないなあ。)


スカイ・クロラ (中公文庫)
このきれいすぎな装丁がまたいやらしい→
高校生の頃の私だったら、きっと1も2もなく好きだっただろうけれど。こういうデザイン。
もうこれくらいではぐっとこなくなってしまった自分は職業病だろーか。

  • 最近2ヶ月近く休みになっていたあのプロジェクトの進退が今月中には決まるだろう。

(市議会で議決されるのだ。)早く本業(設計)で忙しくならないと、サイドビジネスに翻弄される
日々は精神衛生上正しくない気がするのだ。