読み途中のものたちetc.のメモ


・レイアウトの法則(20080131
これは読了したけれど、結局前半の方がおもしろかった。後半の対談は読んでみたら昔10+1で読んだことがあったのを思い出した。
アフォーダンスの考え方をデザインに使えるのか?という問いには結局あまり上手く答えていない。やっぱり建築の営みは、人間の空間認識というところだけに還元できない部分が大きすぎるし、今自分が働いている場所は特に歴史や文化といったコードから逃れられないところだから、建築のあり方を純粋に視覚や体験の問題だけでは考えられない。この2週間くらいボスと結論がでない問題があって、エントランスとはどうあるべきか?ということ。ある住宅のエントランス周りのデザインがどうも決まらないのだ・・・。エントランスという住宅のファサードを形成するある意味中心的なシンボルがあって、それをどう扱うべきなのか?例えば視認性。もちろん現代建築のデザインの方向からいくとエントランスにシンボリックな意味を与えるというのは旧時代的だ、と思ってしまう訳だけれど、そういう慣習的な規範を全く外してしまうと、エントランスがどこなのかすら一瞥して分からない建物になってしまい、それはそれで問題があるのだ。その辺のあるエレメントが持つ文化的記号性と機能性の間にもう少し別なフィルターとして認知科学的な視線が使えたらきっと面白いのだけど、などと考えつつ。


その他

生物から見た世界 (岩波文庫)

生物から見た世界 (岩波文庫)

レイアウトの法則を買ったのと同じころ、ユクスキュールというドイツの生物学者の動物の視点からみた世界の認識論の話も面白いよ、と先輩から言われて、ついでに買ってあった本。ここぞとばかりにちょっと読み始めてみたけれど、他の本が来てしまったのでちょっと中断中。